管理者ごあいさつ
皆様、いかがお過ごしでしょうか。
今年も昨年に続き、非常に暑い日が続いております。全国的には豪雨災害も多く、荒れた天候の夏となっているように感じます。地球温暖化の影響により、20年前の湯沢では考えられなかったような暑さになってきました。どうかエアコンなどを適切にご利用いただき、熱中症には十分ご注意ください。
さて、湯沢町保健医療センターは、おかげさまで開設から23周年を迎えることができました。「湯沢介護医療院ゆきざくら」も、病院との連携を図りながら、順調に運営を続けております。地域包括ケア病棟の特性を活かし、短期間のレスパイト入院も開始いたしました。今後も病棟の入院状況を見ながら、柔軟に対応してまいります。
医療分野におけるDX(デジタルトランスフォーメーション)も、少しずつ進展しています。DXとは、「データとデジタル技術を活用し、顧客や社会のニーズに応え、新たな製品やサービスを創出する根本的な変革」を指します。医療分野では、電子カルテの導入や地域医療・介護連携システム(魚沼地域では「うおぬま米ねっと」)の活用などが挙げられます。
皆様にとって身近な変化としては、マイナンバーカードの健康保険証としての利用があるかと思います。マイナンバーカードを保険証として医療機関を受診すると、医療機関側では処方された薬の情報や住民健診の結果を確認する事が可能になります(注1)。これにより、従来はお薬手帳がないと分からなかった薬の履歴や、健診結果を忘れてしまった場合に医師が確認できなかった情報も、スムーズに共有されるようになります。
さらに、9月中旬以降は、スマートフォンにマイナンバーカードを登録し、保険証との紐付を行う事で、スマートフォンだけで医療機関を受診できるようになります(注2)。もちろん、医療機関側にスマートフォン対応の読み取り機器が必要ですが、スマートフォンを持つ方が多い若い世代にとっては、「保険証を忘れた!」という事態が大幅に減る事が期待されます。
湯沢町保健医療センターでも、できる限り早期に対応を進めてまいります。対応が整いましたら、院内掲示やセンターだよりにてご案内いたします。医療機関としても、皆様の情報をより正確に共有できるようになりますので、ぜひマイナンバーカードやスマートフォンの活用をご検討いただければ幸いです。
最後に、近年の医療機関の経営は依然として厳しい状況が続いております。当センターも例外ではなく、今後も厳しい経営環境が予想されますが、その中でも診療の質を維持し、利用者の皆様に寄り添った質の高い医療を提供できるよう、職員一同努力を続けてまいります。
今後とも、皆様の温かいご支援・ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
注1:健康保険証とマイナンバーカードを紐付けする時に、情報を提供することに同意いただいた場合になります。
注2:厚生労働省ホームページ https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_60802.html
令和7年9月1日
管理者 井上 陽介